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さくららい制作日記

こころと創作について

唯物論者

ネットがなかったら小説なんて書かなかっただろうけど、現代に生きる者として活用してネットで作品を書くこともたまにある。

それは気晴らしであったり、マンガの原作としてだったりするわけで……。

僕は僕らしく寝ながら短編を執筆している。

今回はそれを日記に置いて置くことにする。

とりあえず……。

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女の子だったらこんな服装したいなとか思ってたり。

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自撮りの女の子。

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こういうモンスター書くの好きだ。

と、ここのところ描いた絵を紹介しておく。

前置きはここまで、短編小説です↓


静かな研究室の窓から月を眺めていた、彼女の名はミモザという、この都度の実験に使われる少女だ。

「月の人々は私をどう思うだろう……。この星を美しいと思うだろうか」
不意にでた溜息は闇の中に消えてゆき、言葉はあまりに無情と呼ぶべき意味を孕んでいた。この星で人間達が行ってきた所業を知らなければ美しくも見えるだろう、だが憎悪の面も多大に含んだ世界をどうして認めれるだろう。
諦めと哀しみが溢れた。
ミモザ、こんなところで茹っていたのか。酒はほどほどにしろといっただろう」
ミモザの管理人はついにミモザを見つけ、どやした。
だが、彼女はそれに反発する言葉を述べてみた。
「私が私でいる時間はそう長くないのですよ。だから酒くらいいいじゃない」
この言葉が管理人を怒らせたのは言うまでもない。
「あの日救ってやったのは何の為だと思っているんだ。そうか、お前に権限がないことを教えてやろう、娼婦め」
望んだ夢も掴んだ希望も泥沼の中だった彼女には絶対に死ぬつもりはないし、実験の後も必ず自分の意思があると信じていた。
まだ、実験の成功者はでていない。それが何を意味する確率かぐらいはミモザにも容易に理解できた。理解できた上でその日まで生きねばならないのだ。
「貴方と寝ろ……と?」
「そうだ、お前は俺のもの。研究者のもの。だが、お前は自分が自身の所有者だと信じて疑わない。それが如何に愚かなことか教えてやろう」
「いいでしょう。でも寝首をかくかも知れませんよ」
管理人にはミモザが自分に逆らわないという確信があった。それは彼女が暴力により支配されてきた事実が、彼女を一切抵抗できない反暴力に貶めていたことを資料で読んでいたからだ。
「この月のいい晩ですから、気分が変わるかも知れません」
「変わりゃしないさ」
ガランとした施設の中、二人はコツコツと歩き窓から差し込む月明かりにだけ照らされていた。ミモザは正直怯えていた。だけど、それを察しられればつけ上がらせるだろう。
「いいか、月が綺麗だとか関係ない。それで情緒に浸るのは馬鹿らしい。ハハハ、星を見て考えるのは引力の計算だけでいいんだ」
「科学ね。でも心は科学じゃわからない」
「わかるさ。いずれな」
本当に嫌な男だと思う、背が高く身体は大きく頭脳明晰で人の気持ちがわからない男。
けれど、自分を生かしているのが彼であってそれは呪縛としてミモザに纏わり付いていた。
「ルームキーはありますか」
「いや、指紋認証だ。こうやって手をかざせば開く」
言葉通り扉は静かなに開いた。
「これが貴方の部屋。随分整理されてるんですね。確かに真面目そうだけど…」
6畳ほどのスペースにベッドとPC、資料が綺麗に整理されていた。
「いいだろう。ここは俺の城だ。誰もきやしないぞ」
「城ねェ」
ならばミモザはお姫様で、この仏頂面の男は王子様というわけか、そう思ってクスリと笑ってしまった。
「何がおかしい」
「私はポーンですらないのに、と」
「クイーンにしてやるさ、今だけはな」
不意に管理人はミモザを抱きしめた、手は腰にまわり指先は肉に沈むほど強かった。壊れた人形を抱いてるようで、可笑しかったけど欲に従順なこの男はすぐに唇を合わせた。
「どうだ俺のキスは」
「私はキスは嫌いですけど」
むっとした男は更に激しくミモザの唇を奪った。左手は腰へ右手は胸への伸ばし、吐息をまじ合わせながらユックリとシャツのボタンを外していった。
「はぁ……はぁ……何か喋りなよ」
「虎になりたい」
「それだけかい」
「ええ」
夜の蛮行は次第に意識を奪っていった。