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さくららい制作日記

こころと創作について

インタラクティブの大切さ

人の想いも記憶も、いつかは忘却されてしまう。

それは誰もが認めている理だと思う。

だからこそ人は幸せの憧憬を求めて生きれるのかも知れない。


  おばあちゃんを連れて長崎のハウステンボスに行って来た。

宿泊施設を予算して、経路を調べて置いた。

大体、片道六時間を想定して、到着する頃には暮れていると容易く想像出来ていた。

この日は台風第一七号が北上して悪天候らしく、親族や家族からは老人を連れて等無理だと猛烈な反対をされた。

当日の朝方はパラパラと降っているだけで、いける、と確信したので無理無体に雨天決行をした。

抑台風の進路と逆に向かうのだから問題はないと確信していた、その様子は高を括っていた態度に違いない。


  新大阪から長崎までの切符を往復分購入した。

新大阪の指定席に在ろう事か後五分という緊迫した中で、等々間に合わなかったから、さくらの自由席に乗車することにした。

するとどうだろう?狭い二脚の座席と広い三脚とをトレードしてくれるとアメリカ人らしい旅行客に英語で話し掛けられた。

 辿々しい発音で応答した時、通じた様子で安堵できた。

 温情に甘えて譲って貰い、男女二人に感謝した。

 二人は広島で下車したので、凡そ原爆ドーム厳島神社を目指してたのだったろう。

 別れ際に「Have a nice trip」と言ったら、ありがとうと謝辞されたから、何だか侍魂を刺激されて、御座ると言いそうな心持ちに成ってしまった。

 

  博多駅から長崎迄、此れは愚かだった。

 田舎で電車がトロい、おばあちゃんは疲弊した顔をしてしまっていた。

 だから長崎駅には行かないで、諫早(いさはや)駅からハウステンボス駅まで経路変更を余儀無くされた。

次のハウステンボス行きに乗り換えるには、後三分しかないと駅員さんに云われたので此れ以上時間が必要だとしたら、万が一倒れたりした時に大変だと当惑してしまったが、仕事帰りの女性が大丈夫だよ手伝いますよと補助を名乗り上げてくれた。

……大阪からの長旅を労う也だろう、だから「ありがとやで!」と関西弁にて感謝したがその軽薄な言動が案外に受け入れてくれたのか、大振りに手を振ってくれた。


その電車にて、大きなフランスパンを抱えた現地の人対になるように座ってきた。

見た目は還暦過ぎの女性だった。

聞けば親戚が京都で、話し方から僕らが関西人だと一発で見極めたらしい。

「長崎より夏の京都の方が暑いですよ」と云っていた。

僕は、「確か京都の夏は暑いです。しかし、京都の冬は凍える寒さで」と懐かしむような口振りだった。



  いよいよハウステンボス駅に到着。

 突如として眼前に広がる異国。

 巨大な建築、オレンジの灯り。

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生憎の雨だったが、ある種のファンタジックな雰囲気でも有った。


ホテルでは無く、フォレストヴィラというエリアの民家に宿泊することになって居た。チェックイン後、貸し切りの二階建ての家に入った時、妖精の国の家かと勘違いしてしまった。

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ここが泊まった場所。

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一体がこの手の煉瓦造りのメゾネットコテージ。

ここは静かで見慣れない植物ばかりだった。地べたに敷き詰められた煉瓦がひんやりしていて歩くとカタコト鳴って楽しい。


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ライトアップされた街。

夜中の3時に星空を観に岸辺まで歩いた。

ダイヤモンドが5ミリ感覚で鏤められた暗黒の宇宙。

等身大の宇宙(そら)。

嵐の後だからか、身震いする程の満点の星、星、星に自分のちっぽけさを包まれながら悟った。

尤も、これは感覚の話しで、結局は人間の社会で人間として生きるので“それで十分”なのだが。

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パジャマの丈が長い。

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宿には聖書が置いてあった。


日差しが優しく起こしてくれた、が、僕が眠れたのは二時間程しか無かった。

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窓から川が見える。

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この場所が僕にとって最大の感動だった。

自然と人間が調和されていて遠目に見える時計塔が川に写しだされていた。

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ナイアンローデ城です。13世紀頃の建物。

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オランダの風車は風を受けてゆっくりと回っていた。

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チーズ売り場には民族衣装。

恐らくオランダのフォーレンダム地方のもの。

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有名なオランダ靴。

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パニーニというイタリアのサンドイッチ。

飲み物はオレンジジュース。

味はピザに薬草を詰めたみたい。


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これは美であり猥だと思う。

神聖な構図ではあるが、艶がある肉体美で不思議なエロさがあった。



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聳え立つ摩天楼の大建築。

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二番目に気に入った海辺の街。

水がある風景が好きなのだ。

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この建物は巨大で威厳があった。


  

………帰り道はハウステンボスから特急で博多だったので早い。離れて直ぐに日本の田舎町が見えた。するとふしぎと愛しく思う。

ただ、大阪ではおばあちゃんが優先座席付近で立たされているのに、女子高生もおっさんもイヤホンで音楽を聴いている女性も誰も譲らなくて激怒した。

「お前らさ、どんな教育を受けてきたの?」

在ろう事が譲った男性の居たスペースにイヤホンつけた女性がカバンを置いて駅員さんに叱られていた。

社会で生きるって事を欲しい。なんでそんな幼稚な精神構造しているのだろう。

「知恵遅れか」

とは言えないが。

創作の直接的な話題ではなかったけれど、こういった体感することも大切なのだ。

という具合に旅行記でした。


それでは次回の更新まで!。