好きなものを描く
前回、担当編集にFAXでネームを送ることになったのだが、まったく手付かずで映画を観たり、マンガを読んだりしていた
中でも三島由紀夫が主演の『からっ風野郎』は感銘を受けた。よくあのぎこちない演技で最後までやれたなーと。
いやはや、それがよくて、あの独特な雰囲気はなかなかでない。極度の美意識が伝わってくる。
ネームに関しては、焦る必要はない、と考えていたからズルズルと時間だけが過ぎてゆく。
そして、「好きなものを描いていいよ」というアドバイスは僕を悩ませていた。というのは、自由に描くと、本当に訳わからないものが出来るからだ。
こういった僕みたいな人は厄介で、煩雑で倒錯的になりやすく、人を作り手から選ぶことになる。
僕が考えた案は2つ。
1.現実の日本をそのまま描いた犯罪作品。
2.異世界の政治運動に飲み込まれる作品。
結局は2を選んでしまった。
異世界と言っても、ファンタジーっぽくなく、僕の脳内世界の抽出したもの。
これを構成のプランなしで、どんどん脚本を書いてくのだが、果たしてこれが面白いのだろうか……。
ショートストーリーの小説を随分と書いたので、文字作業は苦手じゃない。
で、今回の脳内世界というのは、アメリカがモデルなのだが、最高峰の特権階級のお嬢様が革命により、ど底辺の世界に住むことになれというもの。
マァ、なんというか、僕が好きそうな話なわけだ。
ボールペンでイメージスケッチをしていた。
前述した作品とは無関係。秋。
シェイクスピアに影響を受けて。
Zボタンの長押しで起動音が変わるのです。
とまぁ、こんな感じ。
まとめると、「好きに描いていいと云われ、好きに描いたら、へんなのができた」 といったところ。
でも、好きなこと(マンガ)をやっているのだから、好きな物語を書いてもいい気もする。
…………。
それと、マンガ(漫画)というカタカタ表記なのは、僕が昔漢字とひらがなを男性と女性に見立てて、中性的(中立性的)なものと捉えていたからです。
それでは次回の更新まで!。