わたしを離さないで
お狐先生の原稿を送っても、なんの反応もなかった(泣)。
まあ、なんと言うか、ごく一部の理解者の方意外は、僕の作品なんて興味すらわかないのでしょう。評価云々の前にまず読んでくれない。
僕もそれがわかってきたので創作意欲が低下してきた、もう好きにやろう、と思う。僕が面白ければそれでいいやってくらいになってきた。
で、好きかって脚本を書いた(結局書くんかい!)。
一年くらい前の『氷結回廊』の脚本を改稿して、楽しく書いた。
世界が氷結して、仮想ユートピアに閉じ込められた、ファンタジックなエスエフ。
あと、あんだーているのイラストとかも書いたよ。
最近はまた身体が怠くて、寝てばかりいるんだけど、ぼーっとしていても退屈だから、映画とかをけっこう観てる。
『エンダーのゲーム』と『わたしを離さないで』はどちらも素晴らしかった。
後者の感想を少しだけしよう。
イギリス映画『わたしを離さないで』は吹き替え版で観た。冒頭からヘールシャムのみんな可愛すぎる。とくにキャッシーがもう可愛すぎ。まるで絵画みたいに美しいカットが映し出される。
綿密で繊細さが、重い設定をよくあるずさんなセリフまわしではなく、自然な、セリフひとっても無駄のない脚本で構築されていてる。繊細でなければ、オーウェルのようなディストピアな世界を全面にだした、暗鬱な世界観になってしまう危険もありながら、綺麗なラブストーリーとして観れる。繊細で今そこにありそうな、現実の世界での出来事のような、そんなディストピア。僕はもし彼・彼女の臓器提供が行われていたらどうすべきだろうと考えた、近さがいい作品だった。
トミーがある人に絵を持っていき猶予を与えてくれることを期待するところで、漫画を持ち込みにいきニートする猶予を期待する人と重なり(つまり僕)、かなしい。
「ざんねんだけど、あなたには死んでもらわなきゃいけないの(ストレートな表現)」
人間には、どんな美女にも、内臓があり、それを忘れてはいけない、って思わされた。
映像作品で登場人物が苦しがったり、逆に気持ちよくなったりするの、わりと慣れてないというか、それが普通なのかはしらないけど、観ているのがつらいのよね。
でも観ちゃうという。
それでは次回の更新まで!。