さくららい制作日記

こころと創作について

ミッション 穴から脱出せよ!

 暖かな部屋。暖房が効いていて、眠くなりそうな場所、あなたはトイレから爽快な顔で現れる。
そして、一言。
「おしっこしてきた」
「おお〜おしっこでるとは、お主なかなかやるの〜」
 妖狐が目を輝かしてあなたを褒めたてる。
なぜだかあなたは嬉しくなり、照れて顔を真っ赤にしてしまう。

この妖狐はあなたを可愛いとばかりいう。
妖怪からすれば人間は可愛いのだろか?

ある日、ゲームで遊んでいたとき、あなたはこう妖狐へ言った。
「ずっとずっと友達だよ」
「ずっとずっと友達じゃと?」
 あなたはつづける
「ずっとずっと友達、略してズッ友」
妖狐はふふっと笑う
まるで大好きな羊羹をほうばるような優しい顔で
「そうじゃな、わらわとお主はずっと友じゃ」
 妖狐はあなたの手を握る。
ずっとずっと……。


うつになると、穴にハマるように、あれしなきゃ、これしなきゃと自分を追い詰めてしまう。僕はさっきまで生きがいがない、仕事をしたい、とそんな思考の穴にハマってた。

だけど仕事でうつになる人もいて、何より仕事を楽しんでいる人なんかぜんぜんいないことわかってきて、それで抜けることができた。
そういえば、心療内科の先生はマズローの承認欲求の話題をしていた。一番下は生理欲求で、その上が安全欲求。このふたつは体の欲求らしい。安全な場所で食べたり排泄したりすること、その欲求。
さらにその上は愛や所属欲みたい。
僕らはネットによってある程度の所属欲は満たされる。ただ、その上にある第四階層の他者から認められたい、という承認欲求はなかなか満たされない。しかも、承認欲求は劣等感を生んでしまう。
この欲求を満たすには、ただそこであなたを認めてくれる者がいればいい。
僕は認めていきたい、そして認められたい。
そして幸せになりたいのだ。