さくららい制作日記

こころと創作について

みにみにこうさく

  日本橋でみつけた『みにちゅあーと mini』を買ってみました。どれどれ、たのしみだな、と蓋を開けてみると、既成品ではなく、組み立て式でした。

  それがものすごい小さくて、やべえなあーできるかなーと不安になりつつも組み立てはじめました。

  説明書を読みながら、作っていたら母親が「また役に立たないもの作ってる」と云ったので、ヲタクに対しての褒め言葉として受けとりました。

  このレベルの小さな模型を組み立てるのは、高校の頃の手のり戦艦以来。ぼくは小学校の頃、手先が不器用で、工作の時間に間に合わせられないことがよくありました。発達障害の方にはぶきっちょな人が多いらしく、おそらくぼくもそうだったのだと思っています。でも、工作は一番大好きな科目で、いつも楽しみにワクワクしながら待ったものです。

  苦手なはずの細かい作業が、毎日手を使っていくうちに、ある程度細いものに対応できるようになりました。諦めなかったからですね。

 

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うーん これはきつそうだ。

 

  ぼくはマイペースに作ることにしました。時間を気にせず、ゆっくりと。そして、ぼくは美術について専門的に学んで人よりちょっとだけ器用になりました。

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ボンドの接着力じゃ外れてきちゃう! 瞬間接着剤じゃないと……。

 

  器用な人は、頭のいい人です。器用なのは、それだけ自分を制御できる能力があるからです。だから、器用なな人は知能が高い、学習にも取り組む根気がある。

  ぼくはそんな人たちに憧れてあとを追ってきました。日本人は、世界的にみてもかなり器用だといわれています。いえ、たぶん世界一です。お箸に折り紙に複雑な文字。とにかく手を駆使します。手や舌はとてつもなく脳を動かず部位だといわれています。人間はこの地球でもっとも器用な動物であり、日本人はその人間のなかでも特に器用だというわけです。

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  朝ごはんも食べずに約四時間かけて完成。

  出来はともかく、とりあえずは形にはなりました。

  夢中で作っているとお腹も空かないものです。

  今度はもっと上手に作ります。そう、諦めないで取り組むことは大切ではないでしょうか。

大きな絵や迫力のある風景も素晴らしいですが、こうして手のひらより小さなものに目を向けてみるのもステキだと思うのです。