居酒屋店員のシャリンちゃん
◆泡は美味也
客「たっぷり泡をのせて」
シャリン「ええのん? ただの泡やで」
客「その泡がうまいんやん」
シャリン「じゃあえんりょなく」
客「おいいい! 半分泡やん、まあええは」
シャリン「(いいんだ)」
◆酒豪
居酒屋店員というのは、お酒に強くなければいけません。なぜなら……。
おっさん「ああ、ええ気持ちや、そうや、シャリンちゃんも呑みや」
シャリン「え、でもなあ」
おっさん「えんりょせんと、おっちゃんがつけとくから」
シャリン「じゃ、遠慮なく」
グビグビグビグビ
おっさん「ひえ〜〜〜〜」
◆よしもと
ヤクザ「じゃまんすで」
シャリン「じゃますんのやったらかえって」
ヤクザ「じゃなあ!」
シャリン「おう」
ヤクザ「ってあほゆうな! 今日はカシラと呑むんじゃ」
シャリン「暴れたあかんで、誓う?」
ヤクザ「誓う!」
◆涙はいらん
浮浪者「生一つ」
シャリン「おっちゃん悪いんやけどゼニあるん?」
浮浪者「あるある、ほら」
シャリン「おっちゃん五〇〇円しかあらへんやん、まあええわ」
浮浪者「お代わり!」
シャリン「あほう、おっちゃん空っぽやろ」
浮浪者「次、次払う!」
シャリン「ポリ公呼ぶぞ〜?」
◆媚薬
おねえさん「なあに〜〜?トカゲの丸焼きって」
シャリン「ウーパールーパーを炙ったやつやで!」
おねえさん「ウーパールーパーって、あのむかし流行った?」
シャリン「人間界のことよーしらんねん、ごめんな」
おねえさん「まあいいわ、ちょうだい」
シャリン「ウーパールーパー入りましたー」
ちなみにぼくは元居酒屋店員です。
◆どうせ棄てる
上司「おい、残すなや! 店員さん困るやろアホ」
部下「す、すみません、ちょっとこれ苦手で……」
シャリン「残してええねんで! どうせゴミ箱に棄てるからな。食べてリバースされるよりええわ」
上司「すんませんなあ、部下がアホで」
シャリン「部下いじめたあかんで」
◆新人
女子会
(大盛り上がり)
後輩くん「え、えーと」
シャリン「いそがなあかんで! よく見ときや! まずお酒を少しいれて、上からジュースを入れる。あとはかき混ぜるだけやねん」
後輩「も、もう一度お願いします」
シャリン「もーー よく見ときや! 」
………
女子会
「おそーい!!!!」
シャリン「お待ち!」
女子たち「店員さんおそーい!」
シャリン「ごめんな!」
女子たち「店員さんって好きな人いるの?」
シャリン「故郷(異世界)にいたけど……」
女子たち「どんな人?」
シャリン「毛深いで!(獣人)」
女子「きもーーい」
シャリン「な、なんやと?!」
居酒屋ものはこれからも描きたいと思っています。なんだか飲食業のたいへんなところを書いちゃた気がしますが、元気な店員さんが働いていると仕事の疲れも吹き飛びますよね!(ニード並)
お酒は飲んでも飲まれるな。では。