経験された認識、性のポストヒューマンと幽霊
セクサロイドが普及した未来の世界では、「ほら、うちの娘だよ。今夜は貸してやるから、堪能しないよ」
「じゃあ、かわりにうちの娘を君に一日貸すよ」
みたいな友情が生まれるはずなのだ。
「おまえのとこの娘のフェラチオは最高だな。おまえと友達でよかった」
「君の娘の膣だって素晴らしいしめつけだったよ。ありがとう」
または、
「あたしのところの坊やを貸してあげるわ」
「あ、ではでは、わたしのお兄さんをぜひたのしんでください」
という女性の友情。
あるいは親子で。
「おかあさんが大事にしている娘だから大切に使ってね」
「おかあさんこそ、ぼくのメイドさんを壊さないでね」
互いに与えつづける、という満たしてくれるセクサロイド、という人間の象徴。