さくららい制作日記

こころと創作について

生きる。

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  自分では元気なつもりな女の子のイラスト。

 

「ねえ、〇〇最近疲れた顔してるよ」
「そう? けっこう笑ってると思うけれど」

 

「なにか悩み事あるんなら相談のるよ?」
「え? 悩み事? お金かしてくれる?……なんて冗談」

 

「今日、女子会あるんだけど、〇〇くる?」
「ごめん、はやく帰りたい」

 

  そう、彼女は気づいていない。だんだん友達とも疎遠になり、気がついたら仕事、かと思っていたら自宅でカレーを食べていることに。

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そして、彼女は気づいていない。
自分の頬につたう涙が、人間であるための最後のチャンスであることに。

 

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先生、彼女は何をしているところなんです?。


「よく聞いてくれたね! 彼女はなにもしてない、をしてるんだよ。とめどなくありもしない妄想を膨らませたり、逆にシビアすぎる問題を何度も頭のなかで繰り返しているんだ」

「はやく掃除したほうがいいし、あきらかに運動不足だよね。でも、彼女はそれをわかっている。わかっているけれど、できないんだ。これを科学の世界では、うつ病というんだ!」

 

温もりにさわろうとして

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  かわいいハーピィと友達になりたかった。だけど、わたしがふれたとたん、ハーピィは悲鳴をあげて、それきりピクリとも動かなくなりました。

 

ごめんなさい。

ごめんなさい。

 

  それでも、わたしはあきらめません。


  次の日は毒を持つサソリさんと友達になってみようと思い、わたしから近づきました。毒で冒険者を殺ろしてしまう、おそろしいサソリさんなら、友達になってくれるはずでした。

  バラバラになりました。

  サソリさんにわたしがふれたとたん、二度と動かなくなったのです。


  幼いころ、道端に落ちていた本には、こう書かれていました。
“諦めたらそこで試合終了だよ”
そうだ! 熱心にフレンドリーに近づいていけば、かならず友達はできるんだ。
  わたしは、サソリさんの次に盗賊のお兄さんに近づいてみました。

……………。
むかし話は、これでおしまいです。

ブレイブリーデフォルト マイ フレンド

 

てなわけで、このシリーズの一ファンとして、ブレイブリーデフォルト フェアリーズ エフェクトを遊んでますです。

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  青髪、いいですよね。

  おっとり系にみえて物理専門の大剣剣士。

  うん、よい。

 

  このゲームは、というより、RPGやノベルゲームが好きなぼくは、どストライク。

 

  イデアちゃんとユウくんと、どちらかと結婚するならどっちだ?! と考えた結果は、ユウくんしかない。

  いや、似た二人ですけれど。ユウくんは、あれですよ、後先をぜんぜん考えていないあたりが最高に好き。にもかかわらず、日記はマメに書いているのがたまりません。

……ゲイではないですからね?。

 

  いまのところ、リクエストのイラストを消化したり、論理パズルやキャストパズルにちょうどハマりしていて、わりと楽しい毎日です。

  新作の漫画もそろそろ描きたいところなのですが、もっと勉強してから描きたい。

  具体的には語学関係、法律関係、サドとマゾなどに興味をもっています。

 どう結晶化するかは未定。

 

 

月への夢

  アポロが月へいったのは常識ですよね?。なのに、けっこうな割合にアポロは月へいっていないと疑いをもっている人がいるんです。アポロは月へいってます。
   ぼくは、陰謀説や噂が強すぎて、証拠があるのに事実が捻じ曲げられているのがこわい。
   言葉は難しいんです。必死に必死に訴えれば、訴えるほどに、妄信している患者にみられます。

 

  じつはアポロは月へいっていないんだ、と言う噂の方が面白いのでみんなそちらを「本当のこと」だと思っちゃうみたい。

  宮崎駿は月より砂漠に住め、と言っていたよね。でも、人類が自らの科学技術の成果として、月面着陸したことは偉大なことだと、ぼくは思う。

  やる意味はわからない。無謀な挑戦。ありえない理想。それを実現したことは人類の矜りだと思う。

 

  アポロは月へいっていない、という陰謀説と、アポロは月へいった事実。

  ぼくは不可能だと思われていた夢をどうやって可能としたかのが面白い。

パワハラ

  自分の思い通りにしたい、と誰もがどこかに抱えているはずの感情があるはずだが。相手は思い通りなんかならない。なぜならないのか、それは相手も同じだからだね。

  お互いに自分の要求を呑んでもらいたい。

  要求を呑ませるために、お金をみせる。お金のまえでは、相手はひれ伏す(と思っているとはいわないが)。

 

「こっちはお金を払っているんだ!」

  つうことを、平気で言うと人がいると思う。お金を暴力を稼働させる言い訳にしているわけなのだ。

「暴力」を「サービス」でカモフラージュしてるんだ。

サービス! そんなあやふやで抽象的なもの、すぐに横暴を働くきっかけになります。

 

 

ヨイトマケ

  久石譲の風のとおり道を聴いて、ぼくは石川県のことを思いだす。夕暮れ、金平糖のようにキラキラ光る粒が散りばみ。

  どこまでも、どこまでもつづくかのような、千里浜の砂浜を車で走り抜ける。風が窓からやさしく吹き込んでくる。

 

  あの風景は原風景だ。

 

釣りをしたり、海のしじまのひたすらくどい青い海。てな、風景に母の実家があり、曾祖母は明治生まれの人だ。

  やさしく、立派な人だった。が、正直よく覚えていない。よく覚えているのは、曾祖母の棺から白い骨を箸で拾ったことだ。あの人は、死んだ。死んだとは、なんだ。

そういえば、家から曲がった背骨の曾祖母がいなくなった。あの骨らは、彼女のものだった。    

 

  曾祖母、名はときさん、とか言ったか。なにせ明治生まれ、生まれたときは、まわりはチョンマゲで江戸の名残があるのだから。

  かつて石川県は漁業で栄える町であり、先祖もまた、船大工をしていたらしい。いろいろ苦労したそうだが、苦労を話すようなタイプでもしに、そのあたり、雪の国で育ち営む者の強さをみる。

 

火鉢の灰をいじるのとか、よこで鉋(かんな)で木を削るおじさんの姿が目に浮かぶ。

  久石譲つながりで、おくりびと、てな映画があるが、あれもそう。通夜では、死化粧とは、なんと美しいんだろうと思った。

 

………………。

  しみじみ語りたいわけではないんすよ。今、ぼくは人気の抜きゲー脚本家について調べています。ただ、失われていく日本の姿をときどき思い返したいんです。

高熱

 

  一〇日夜に夕飯を食べてから、だんだん体調が悪くなって、そのまま吐いてしまった。
ゲロゲロ……。
ワインを飲んだのがまずかった。胸やけがひどい。それから、翌日はずっと寝込んでいた。


  たぶんインフルエンザだと思う。
  朦朧として、まるで五億年ボタンを押したように、ときが延々と続くように感じた。

 

  むかしの人たちは、今より涙の多い暮らしぶりだったらしい。
  想う、むかしの人たちのことを。
  どうすることもできない想いを。

 

  夜に地球ドラマチックツタンカーメンの謎を観て、一二日に目が覚めたころには、少しよくなっていた。

  ネットを眺めてみると、いろいろな情報があふれていて面白い。だけれど、どこか虚しい。
それは、たぶん娯楽にあふれた時代ゆえにだろう。

 

危ないセールスマン

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  いやあ、じつは明日からカナダへ出張で。あ、タマモはおとなしいですよ。

 

  タマモがうちに来てから、妻はなぜかカンカンだし、僕はなぜたか懐かれて、四六時中の世話をしている。

 

プルルルル……プルルルル……
「どうですかタマモの様子は?」
「それが、懐かれちゃって大変で……」
プープー
「あれ?」
電話は突然切られていた。

 


  どうしたタマモ?


  僕はタマモをみた、タマモは全裸だった


「あずけたのはきみじゃないか」
「だからって!! あんなことするとは思わなかった」


「まあ、じつは新しい狐を飼うつもりだから、いいです」
「は?」
「じつは、カナダに恋人の狐がいるから、どうかタマモを幸せにしてくださいね」


「それって、どういう……」
「ちょっ、ちょっとまってください!! 僕には妻と子供がいるんです」
「タマモに手をだしたのは、きみじゃなかった?」
  どうして、こんなことに。


  思えば、あの変な黒いセールスマンと旅館で飲み交わした頃、ふしぎな話しをした。

 

「あなたの願い、叶えます」


……………………………………。
「お父ちゃん、帰ってこないね」

「あの人、いったいどこへいったのよ」

ふとめくった雑誌の端の記事
“妻子を忘れたサラリーマン 狐と不倫”
【完】