さくららい制作日記

こころと創作について

思想

死を書く自由

それを書いたら怒られる。 雑誌で発表する。 つまり、それは編集者の目を通して、客観的な視点をかいくぐって、市場で流通させること。 コロコロの漫画で、チンギスハンにチンチンを落書きをしたとして、朝青龍がそれを晒し、ネットで炎上した。別にチンチン…

戦争とゲーム

叔父さんが病気になった。ぼくは本来なら帰省することになっていたけれど、後日にみおくり。 で、やることもなくゴロゴロしとりました。夜になって毎日ムックの昭和50年を読んで、つい読み耽り。むかし、新聞に三島由紀夫の首が写っていたーとか、あったらし…

妄想ノート

★まえがき わたし。という器があるとする。 器は、まず肉体の制約がある(肉体こそが器?)。翼がなく、羽ばたくことはできない。羽ばたくということがどういうことなのか、経験できない。それはすなわち、精神的な制約なのではないか?。 それはさておき、…

君たちは革命をするべきか

儲かる職業があって、そうではない職業がありますね。儲かる職業っていうのは、ほとんどは能力の高い人間にしかつけない仕事です。それは競い合いの社会だからですが、じゃあ能力がない者はどうなのか、自由を獲得するにしても、獲得できない人がいるではあ…

おじさんとコペル君

悪い子なので、『君たちはどう生きるか』の漫画版を立ち読みで済ましました。一度購入したのですがなくしちゃいまして……。原作のほうはいま半分くらい読みました。感想というか、モヤモヤなのですが、北見と山口のこと。 山口はなぜコペル君のような心をもて…

ジブリの立体建造物展

観てきた。 ものすごい混雑で一時間くらい並んだ。雑感としては宮崎駿は大雑把な人とがっかり半分ちょっと安心(普通の人だ)。でもそこらへんがエンターテイメントとして成り立たせる才能なのかもしれない。 面白かったのは高畑勲のかぐや姫の物語の解説文。…

白と黒

生きることとは苦しいものです。そんなのは誰でもわかっているはず。学校や仕事で人付き合いがうまくいなかったり、ぼくみたいにニート状態で孤独に悩むこともある。 いろいろある。 そのなかで生をどう肯定できるのでしょうか。その前に自分は何者なのでし…

研究の概要

研究の概要 たぶんだけど、人間の行動のパターンが単純化すると極端になり、感情が生じる(これは知能と呼ぶ)。 どのように単純化するかといえば、食事パターンやらで単純化する。これはなぜ冬に統合失調症が多いのか説明がつくかも? 冬のような長い期間に…

あのちょび髭の独裁者

描いている漫画の集合絵です。 アドルフ・ヒトラーは二十世紀最大の爪痕を遺した。 彼がいかなる思想をもっていたのか、いま探っています。二十世紀ドイツというのは、イメージがしにくいし、扱うのに向かない。しかし、要素がてんこ盛りで、創作になりやす…

ストレス社会

“人は最後の最後に自分の良心に問う。自分というものを、善悪を、自分の生き方を。自分の人生を決める、いや何か有無を言わせぬ力でもって決めさせられるかのような究極の心の場所、それが良心である。心のどこかで良心が響く、すると我々はそれに従う他ない…

万年筆

ぼくは、書くことがスキです。 万年筆に筆と文字をしるすモノはたくさんあります。カリカリしている万年筆は、もっともおきにいりな、道具のひとつ。それってケズルよろこび。土を掘るのに、とても似ているではありませんか。 そうか、紙なんてなくたって地…

削除された、エピソード

尊属殺法定刑違憲事件。 ひとを殺してはいけません。 第二十六章に殺人の罪では、第一九九条において、犯した者は死刑又は無期又は五年以上の懲役に処す、とある。 次、第二〇〇条は、削除。削除ですよ〜‼︎。 夫婦別姓の選択を認めない民法の規定は、日本国…

悪業! 試し書き

百華(このひと)は、みんなを不幸にしてるんだ。きっと、自分が生きるためなら、なんだってしていい、とかそんか理由で……。 でも、百華がいないと、私たちは生活ができないのも、たしかだろう。それだけじゃない。生活だけじゃなく、生き方も、たくさん教わ…

世相

今回の文章はやや長めです。 さまざまな人たち。 この絵はぼくの非常によく知っている人たちでかためてみたよ。なんの職業の人たちかはあえて書きません。考えてみましょう。 どれもそれぞれに、それぞれの大変な部分と楽しい部分があります。 ぼくにとって…

一瞬の光、自殺と暗闇

思えば、ぼくは何度も自殺を考えた。 あるときは、中学の頃にあったいじめで、またあるときは家庭のことで。けれども現時点でぼくは死んでいない。まだ、生きている。 もう限界だ、とそれしか頭の中に浮かばなくなっていた。母と父の喧嘩と愚痴、お金のこと…

温もりにさわろうとして

かわいいハーピィと友達になりたかった。だけど、わたしがふれたとたん、ハーピィは悲鳴をあげて、それきりピクリとも動かなくなりました。 ごめんなさい。 ごめんなさい。 それでも、わたしはあきらめません。 次の日は毒を持つサソリさんと友達になってみ…

パワハラ

自分の思い通りにしたい、と誰もがどこかに抱えているはずの感情があるはずだが。相手は思い通りなんかならない。なぜならないのか、それは相手も同じだからだね。 お互いに自分の要求を呑んでもらいたい。 要求を呑ませるために、お金をみせる。お金のまえ…

社会とトラウマの話

巣立ち羽ばたいていく鳥たちが、うまくやっていけずに死んでしまうように。晴れて社会人になったけれど、わたしはADHDなのだとわかって、どうすればよいのかわからなくなることがあります。 よく耳にする話ですけど、「小学校の頃のイジメが原因で大人になっ…

おっぱいと蝶

どうして、日本の女性はおっぱいをみせるといけないのでしょう。 おっぱいの描かれた絵が気持ち悪がられるのでしょう。 イスラム教徒の女性は、淫らに肌をみせてはいけませんが、日本からすれば、「どうしてあんなに隠しちゃうの」と思いますよね。しかし、…

失明したこと

兄が眼球へ割り箸を突き刺し、失明した。 いろいろと、怒りや憤りがあって、そうなってしまった。 少し前、閉鎖病棟から開放病棟へ移り、ようやくよくなってきたかと思われていたころの、突然の電話。 「そうか、ついにあいつやってしまったか……」 ぼくは答…

ポエム

「理性が齎らす命のおわり」あなたが魂を捧げて善を尽くすならば、もはや桜の花が散りゆくさまにすら、誇らしく怒ることができるだろう。しかし、愚かであるならばこの世の花々は等しく枯れゆくだろう。 他者を絶対にその凡ゆる思想や行動すら信じられない、…

立ちションしながら夢を語れ

よく三人称や一人称の質問をされます。三人称に関していえば、ぼくはもうトイレで立ちションしながら友だちに話している物語と考えてきた。悶々とした想いを、こういう場所にこういう人がいて、こんなことをするんだ、というジョロジョロさせながら聞かせる…

子どもの感想文は一行でもいい話

子ども読書感想文を片っ端からすべて読んで(三〇くらい)いや小学二年生くらいでも性格や性癖がでているな、と思った。というのは、ノベル「青鬼」で青鬼に脚をつかまれている女の子がよい、とした男の子(笑)と「フレンチトーストは硬くなったフランスパ…

外部化

ストレスをため込んだ人間は単純になる、というのがよくわかる。ある人は「わーい!」だしまたある人は「サヨク氏ね」になって、イライラして涙脆くなる。そして職場と自宅を往復しているうちにおじさんとおばさんになる。それを「つまらない大人」と呼ぶん…

漫画VS小説

漫画VS小説という不毛な議論で「漫画は絵で説明するので想像力が育まれない」とあった。これは漫画の強みであり弱みだ。素晴らしい絵が描きたい(また読者が見たいと思うもの)と描くわけだから具体的でよくないと批判されたらその母体を生み出す意義がなく…

男子ってー飢えた獣なんでしょ?

女性の中には「男性なんか飢えた狼」とか思っている方もいそうだが、男性はけっこう「人間のどうしようもなさ」を知っている。「飢えた狼」みたいな男性はあまりいない。男性って女性を見ると、老いていくんだろうな、誰かと結婚するのかなあ、とか儚さが伴…

多様性という言葉を口にする人がいるが

真っ暗な部屋で眠ろうとしていたら、余計なことばかり考えてしまって安眠できない。 多様性だ、人それぞれだってみんな口を揃えだしたが、ぼくは納得できないんだよね。というのは、それはリアルじゃない。他人と仕事したりする。仲良くしようとする。でもそ…

けものと人間

アイコン描いたからみて。 作品の草案。 「世間」のなかで「わたし」は異常であると思っていた。わたしは美しいものを愛し、人を愛し、そして世間もそうであるはずだった。けれど、それは嘘だった。愛するには方法と訓練が必要だった。 わたしは世間がただ漫…

怪物の正体 その二

ミステリーとは語るべき余地を残した講義後の昼休みだ。 今回もイラストは一枚だけ。 前回はソシオパス(精神病質者)は環境要因だとは書いたが、サイコパス(社会病質者)も反社会性パーソナリティ障害であることに変わりはない。 ポップカルチャーでは『ダ…

怪物の正体

前回は絵ばかりだったので、今回は思弁を語ろうと思う。 ミステリーとは謎が解かれてゆく作品のジャンルのことだ。 (で、この記事は方向性が散漫なので、ひとつ言っておくけど、犯罪を犯しやすい人間は生まれつきのことがある、という結論を先に頭に入れて…