さくららい制作日記

こころと創作について

閉鎖病棟

  閉鎖病棟いってきた。その名の通り鍵のかかった病棟でして、奇妙な緊張感がありました。

  内省的な文章を書いたので置いておきます。 

 

  こんな小さなところに閉じ込められているんだ、異常者だからな、仕方ない。たとえ治らなくとも、ここにいればひとまずは安全だ。ここにいるような人々は健常であることは叶わない。なら、普通な生き方を諦めてしまうしかない。そういう生き方がある、ということだ。人間一人ひとりに個性というものがある。個性を大事にとはよく言われるが、個性は癖といってもいいはず。話し方や食べ方、誰もが違うのだ。ここにいる人たちは、その癖が自分をそして他人を傷付けてしまう。ボウっとしているのも、度がすぎると生活に支障をきたすように。歩き廻ってしまうタイプも普通に生活しているサラリーマンにもきっといるはずで、その誰かは指摘されて、しかしやめられずにいる。たぶん、誰もがなにかしらそんな生き方をしている人たちで、たまたまその癖が愛しく思う人がいて恋に落ち、たまたま手首を切るよいになるというところだろう。
  ぼくができることは、跳ね除けることではなく、むしろ受け止めることだ。

相手を理解しようとする態度、きっと誰もがそうするべきことだ。よく人々は多様性というが、もともと全員別のバラバラな生き物、ならば自分の許容できる範囲を広げ、適度な接触を学んでいこう。