日本のセックス・シンボル
六花はセックス・シンボルにしたいんです。アメリカには、セックス・シンボルがあり、日本にはない。健康そのもののしなやかな竹のような筋肉がまさに日本にあるべきセックス・シンボルでしょう。性に闇を宿さない光のヒーロー。それが、六花。だからあえてアメリカなアニメな派手な色調を使っていこう。一方そこに、日本を代表する美意識を描こう。
サディスティック ノンポリ サディスティック
SNSをみたりしていると、語りたがりが山ほど増えてしまった。
わたしをみて! と言わんばかりの語りたがりは、読むとたいてい萎えます。
だって、つまらないですやん。
「社会」が顔をのぞかせている。
それは問題じゃない。わたしは、社会的にどのくらい価値があって、なんのために生きているのか……。なんのために生きているのかは、さておき不安で仕方ない、と言わんばかりで(言わんばかりを連呼してやがる)。
それは、まわりの人が大丈夫だ、とポジティブな性格で育ったのかが、どうやら関わるようですよ。
自分はここにいてもいい、生きていてもいい、いつでも守ってもらえる場所がある。
なんらかの居場所は、大人になっても求めてしまうものです。
ヲタクの世界は、居場所のない者に傘をさしていた。
集まるものは同じように、まわりがわたしと似たり寄ったりなのを、承知している。
沈黙した規律です。
だからヲタクの世界で、「社会」を語るなど、そんな厳しい現実は喜ばしいことではないと思います。
さて、ぼくは今まさしく、そんな厳しい現実の社会をモチーフに、作品を六月から書いています。
各所に微妙に影響を及ぼしているっぽく、申し訳なさ。
だとして、しかしぼくは厳しい現実は同時に、最高のエッセンスになると踏みます。
たぶん語らいをつまらないものにしているのは、書き手のたんなる愚痴にすぎないからではないでしょうか。
将棋の新しい遊び。
『小学8年生』の付録です。
将棋は弱者は強者に勝てない遊びです。教育においては、負けるというのは大切なのでしょう。あえて、逃げる‼︎。
悪業! 狐のお仕事(ショート)
大阪市営地下鉄動物園前へ進むなか、がたとん。手からスマホがおむすびがころげるみたいに、車両の床へとんだのでひろいにいきました。
歯を閉じて話すかのような車掌さんは、独特な声でなにやら放送をはじめました。
しばらくお待ちください。
ゲームのつづきに夢中になっているわたしの隣に、おじさんは話しかけてきたのです。
「誰か死んだな」
肥えた声でかすかに笑いが混ざっています。ゲームの最中でいきなり話しかけられびっくりして心臓がばくばくしたわたしは、声がやけに悪人に聞こえたのかもしれません。
噂話は本当に、神主さんが人身事故で亡くなったとのことでした。わたしは、事務所で新聞に掲載されている記事によって、はじめて悪意を知りました。
★
海がみえてとってもステキなホテルで、英国女王陛下の近衛軍楽隊による、ステキな演奏がありました。
あきらかに場違いなジーパンとカーディガン姿のわたしは、場違いに疲れはて、天王寺行きの電車で窓に醜い顔をみつけました。こんなに疲れたのか、やすもう。
わたしは、コンビニであたたかさを感じました(これでも皇室の生まれなのに‼︎)。
着物が似合う女なんて夢のまた夢です。ふざけて笑ってコンドームを買う中学生に、わたしは意味もなくドギマギしました。
足を引きずり帰るころ、見上げるとタバコの煙につつまれたかのような、秋の美しい月がみえました。
臆病者をラビットとミリタリ趣味のかたは言うらしいです。月はウサギが住んでいて、餅をついていますから、そうですね。あの月に自分をみたのかもしれません。
中学生とえっちなことなんて興味はあっても、母との約束に背きますし、なによりこわい。お金はなかったので、財布をあけると五円もない。なんつって。ロトで五億を当てたかたがうらやましくて、泣いていたとき、百華さんはたしか。
「ふん、少数の法則じゃ! 千人に聞いた場合とのお、わずか四人に聞いた場合も、どちらも七五パーセントなのじゃよ」
タバコを吸って、また吐いて繰り返しながら、タンタンタンタンとキーボードを連打して、マウスをクリックします。
すると九本の立派な尻尾がモコモコとうごめきだして、「同じ。一億円は一人でも当選者がでたといって、広告ができるわけじゃな」
両腕をお尻に隠した警察官に睨まれて、鳥肌を立てます。ムーンウォークしていたからでしょうか。あなたはたぶん、衛生管理上の理由でお供えができない地蔵で、手を合わせたわたしをわらうでしょうね。
それから、道路工事中で小型クレーンをよそ目に眠る作業員さんたちと、二人の警備員さんがなんだかかっこよくみえたのです。
だんだん、わたしにもふつうがわかってきたのでしょうか。
とはいえ、自室ではお風呂に入ってから、イケメンの動画でオナニーして、しあわせなな未来を夢にみて眠ったのです。
★
《星狐》は神さんでありまして、と男は云った。
カエルが車に轢かれ、内臓をぶちまけて潰れている。
七月一七日。
藤原定家は現代では、祀られていた。しかし東京都内に藤原定家の影はない。
——東京大学。茶色に建ちうしろにもくもくと入道雲がひろがってゆく。
戦争
ものごとの分別がつかない、これは六花だけではない。
悲惨な経験をしたかたにたいして、それをわかろうともしない態度は、幼いしまず恥ずかしいことです。
大阪国際平和センター ピースおおさかへいきました。展示のながれは、日本はいかに戦争へ突入したのかからはじまります。
日本の外交史といってもいい。あの状況下では戦争は避けられなかったかもしれません。
大きな状況の変化は兵器です。大量に殺戮ができてしまう機械をつくれるようになってしまった。
ぼくとしては、大阪の暮らしをよくわかっているわけです。木造の建物がいかに居心地がよいのか、いかに穏やかに過ごせていたのかを、だからでしょうね。だから、いつも通りに床についてて、そのまま丸焼けになってしまった。
ピースとピースがつながるように、いままで見聞きしたり、書いてきたことが絵になっている。それは、『人間』という題の作品です。
惨たらしさや焼ける痛みや飢えなど、すっかりなかったことになって、平和な日本ということになってしまっている。
ミリタリ趣味のあなたならばよくご存知で、P-51 マスタングという飛行機は、硫黄島を基地に大阪へ飛んできていました。
工廠へ向けられた機関銃で貫かれた、緑の服があり、服には貫かれた穴があいていました。即死だったのでしょう、旅館で働いていたそうです。あなたはコートを着たことはあるでしょうけれど厚みは同じくらいです。
救かるわけがないです。殺傷、いや殺戮するために、緻密に設計された計画と兵器なのですから。家には防空壕が掘られてあり、すぐに退避はできました。体験者の記録によれば、防空壕は崩れおち、火炎にむきだしにさらされ、かけだしたたものは、即座にふきとばされたのです。 空襲のようすを描いた絵には、焼夷弾の中にはいっているエタノールが、撒き散らされ木材へ引火し大火災のなか水をもとめて丸焦げになっている作品がありました。一〇円玉を握れば硬貨の丈夫さはわかるでしょう。当時も硬貨は銅製で、空襲後に融けていたんです。銅は融点1,085°Cです。
発熱
熱にうなされていました。けずられている鰹のきもちがわかるくらい、内臓が痛いです。
痛みが持続しても慣れはきませんね。
それで、昨日から寝こんでいました。
こんなときに考えるのは病気で苦しんで死んでいく患者のかたです。
だからといって、泣きたいわけではない(涙脆くなるけれど)。
ぼくは、病気をモチーフにした感動ものドラマは苦手です。だって陰気ですもの。できるなら笑っていたい。
考えられるのは、
『猫ひっかき病』
猫に引っかかれた傷口から感染します。発熱、食欲不振、傷ぐちが炎症。
(詳しく調べたわけではありません)
秋になり、気温は低下しましたね。乾燥してきました。状況を放置すれば倦怠感や微熱、咽喉痛といった症状に悩まされ続ける事になになります。加湿器で湿度をあげ空気を濡らしましょう。暖房をつけ二〇度以上を維持するといいらしいです。
体力をつけるぞ‼︎。マア、ともかく今日は診察を受けに行きます。