ぼくの考えたけものフレンズ
すみませーん。
ぼくが二次創作やると、原作と掛け離れる。
まあ、わざとやってんだけどね。
と、いうわけで、ぼくが「けものフレンズ」の二次創作をしたらどうなるか、もーそーしました。
さーばる「どうしよどうしよ、かばんちゃん、こわいヒトがいっぱいきたよ!!」
ケイシー「だ、大丈夫だと思います。ほら、こっちに通路が……」
さーばる「すごーい! これでだっしゅつできるね!」
ケイシー「いそぎましょう」
廃墟化した建物で、そこいらに鉄格子と動物の剥製がある。
ドゥルルルルルルルル
「やめるのだーー」
「どけ、あらい! ここで俺たちが引いたらジャパリパークはあとがないぜ」
←(あらいさんは、人間の男 ヤジロウと恋に落ち共に行動中)←不要な男要素。
さーばる「かばんちゃん! あらいさんたちがたいへんだよ!」
ケイシー「でも、どうすれば」
ケイシー「あ、トキさん」
さーばる「ねえなにしてるのー?」
巨大な黒い物体を見上げるケイシーとさーばる。
トキ「わたしもよくわからないけど、ここにあったの。なんだかふしぎなかんじがするわね」
手で触れるケイシー。
《システム起動》
さーばる「なになに、どういうこと?」
ケイシー「これ、もしかして、ロボット……?」
さーばる「へーかばんちゃんものしりだね!」
トキ「ロボット、ふしぎなひびきね」
ケイシー「まだ生きてますよ、これ」
幾何学的で腕を昆虫のように生やしたソレは静かにうなりだした。
さーばる「かばんちゃん! なんだかこわいよ」
さーばる「にげようかばんちゃん!」
ケイシー「ちょっと、ちょっとだけなかをみてもいいですか?」
トキ「わたしもついていくわ」
黒い物体の一部に古びた《穴》が無数にあり、そのひとつにフレンズたちは入ってゆく。
《わんす じ あにまるず うぇあー いん ぱらだいす》
緑の光がそう示す。
そこは、天井がやけに高い、空洞だった。
ケイシー「ここ、たぶんメインルームですよ」
トキ「すごくひろいばしょね」
さーばる「かばんちゃん、これ」
さーばるが指し示すのは、光の物体、ホログラムだった。幾千のフレンズたちの像と情報が、立体視できる。
トキ「これ、わたしね」
さーばる「あ、これってもしかして」
ケイシー「さーばるちゃん……だね」
ケイシーは帽子を正して言った。
ケイシー「ここで、かつて実験が行われていたんだと思うんですが……。このフレンズ化のための、なにかおそろしいこと、たとえば、ノアの方舟」
首を傾げるトキ。
トキ「なに、それ」
さーばる「なになにーーおしえてかばんちゃん!」
ケイシー「わたしもよく知らないのですが、旧約聖書の『創世記』にある、大洪水から逃れるために、生き物たちを舟に乗せて、難を逃れたってお話なんですけど……たぶん、このロボットは、それだと思います」
……はい、ここから、かつての大戦争と大気汚染により、動物を連れて地球を離れたロボットと《フレンズ化》によって動物を生かす方法をみつけたミライさんのお話があり、それは、ある条件で人間すら生み出すことができる、それが染色体データであった、って話に。
ジャパリパークはテラフォーミング化した火星でありケイシーはそれを探るために生み出されたビデオカメラで、いいように利用されていた。染色体データを使い人間のフレンズを生み出した敵側が「人間が人間のために生きる、それが悪といえるか?」とか言い出す。
かろうじて勝利したケイシー。
「人間が人間のために生きる、それが悪か?」
かばんちゃんこと、ケイシーのあたまにその言葉が残留しつつ、フレンズたちとの友情を優先し、人類の未来を断ち切り、ジャパリパークの空をみんなで見上げてエンドロール。
ーーフレンズたちは今、最後の人類を迎えて。 【了】
このよのきせき ぎゅっとつめてー きみとであえたんだー (エンドロール)
なんか、(笑)って感じかもしれないですけど、アニメ映画だとしたら、こーゆーのつくってみたいなーなんて。
アニメとして、たつき監督がやっている少数精鋭で制作する姿勢は実はかなりまえから模索されていて、いろいろ作品が発表されているんだけど、いまいち鳴かず飛ばずだったところに、このけものフレンズですよ。
CGを使うってこと自体はまったく新しくもないことなんだけど、面白いのは、吉崎先生のデザインがゲーム的で動かすと映えたことだと思う。CGのレベルだけでいったら、GANTZ:Oとかヤバイからね。あれすげーから。
もう一つ、GANTZはGANTZでゲーム的だからCG映画で成功していると思うのと、けものフレンズもゲーム的な部分をアニメに落とし込んだのが違和感がなくて観やすいと思う。
雑談が長くなりましたが、妄想でしたー。